ミャンマーは長らく軍による政治が続いてきましたが、1988年9月に社会主義政権が崩壊し、2011年には50年越しの民主化を果たし、2015年には総選挙が行われました。ここ近年、GDP成長率は安定的に年5%以上の水準を保っており、今後も経済発展が期待されております。周囲各国に比べて人件費が安いことに加え、国民の識字率は90%以上。旧イギリス植民地ということから、英語も比較的通じやすいとされます。さらに国民性は律儀と言われ、労働人口も豊富なことから、特に人材面において大きな期待を寄せることができます。
道路インフラの面でも改善の動きが見られます。隣国タイとの国境にほど近いコーカレイ=ミャワディー間の道路は、ヤンゴン=バンコク間の道路の中でも最も状態が悪く、舗装されていない細い山道を日替わり一方通行で通るという状況でした。時間がかかるのは勿論、振動による破損リスクにも大いに苦しまされてきました。ところが2015年6月に新道が開通したことで、この区間の所要時間が飛躍的に短縮されることとなり、先述の問題は緩和されました。
さらにミャンマーのミャワディーとタイのメーソートを結ぶ友好橋は25トンの重量規制が設けられており、荷物を中小型トラックに積み替える手間が大きなタイムロスになっているのですが、こちらも「第二友好橋」の建設によって改善が見込まれています。
国名:ミャンマー連邦共和国/政治体制:大統領制、共和制
人口:5,441万人(2020年)/面積:680,000km2(日本の約1.8倍)
民族構成:ビルマ族(約70%)、その他多くの少数民族
言語:ビルマ語/首都:ネーピードー
気候:熱帯又は亜熱帯(暑期:3~4月、雨季:5月下旬~9月下旬、乾期:11~2月)
宗教:仏教(90%)、キリスト教、イスラム教
<事業内容>
・旅客運送事業
「Logitem Myanmar Co.,Ltd.」ではミャンマーにおいて、同じ東南アジアであるベトナムで築いたノウハウを活かし、ハイヤーサービスをご提供しております。日本人スタッフが安全教育・接客教育に当たり、安心かつ快適なサービスを提供しております。
ご契約は、月極契約のほか、長期契約から1日単位での契約までご用意しており、出張や駐在員の方々の業務・生活に欠かせない移動手段としてサービスを提供しております。
車種など、詳細につきましては下記リンクのハイヤーサービスページをご覧ください。
・総合物流事業
2018年には、ASEAN10カ国における関税が完全撤廃となり、外資系企業がミャンマーの労働力を見込んで生産工場を移転することが予想されます。ロジテムミャンマーは、日本やASEAN諸国にて培った物流サービスを展開して参ります。ミャンマーでは珍しい、リーファーコンテナの輸送に必要なMGシャーシの導入を行っておりますので、温度管理の必要な商品輸送も実現いたします。
インフラ事情
ミャンマーの道路、電気、通信などのインフラは、以前に比べATMの設置増や携帯電話サービスの普及など、日に日に改善がされています。
その一方で交通インフラにおいては、ミャンマーの舗装道路の比率は22%と未舗装の割合が高いのが現状ですが、ヤンゴン市内の工業団地を結ぶ道路の拡張や高速道路の敷設及び、一般道路の整備が進められています。
港湾インフラについては、当社拠点地でもあるヤンゴンに、海上輸出入貨物の約95%取扱量を誇るヤンゴン港があります。しかしながら、潮位の上昇を待たなければ入港できないハード的な問題、アナログ方式の輸出入通関により通関に時間を要するといったソフト的な問題など、まだ改善すべき点は多々あります。
今後、2018年のASEAN共同体発足を控え、現在開発中のティラワ港や東西経済回廊の西側起点であるモーラミャインを経由した周辺諸国との国際輸送網の整備等、更なるインフラ整備の進行が期待されています。